生きるということ

最近、バガボンドや、おーい龍馬など、幕末の漫画をよく機会が多いのですが、いかに人間の命が軽かったかという時代背景が現代に生まれた幸せな環境を再認識させてくれます。

バガボンド36巻では「生きる」というテーマを自分なりに感じました。読む人によって変わると思うのですが、人を斬りまくり、命を奪い続けてきた武蔵が、巻末では助けてくれと叫びます。自分だけではなく、村人の命。たぶん。読む人の主観ですもんね。

自分の死に場所は人斬りであった以上は斬られて死にたいと思うのか、それとも村で飢饉で餓えで死ぬのか、過去に斬ってきた亡霊たちも見守る中、助けを求める武蔵。37巻が楽しみですが、バガボンドは滅多に掲載してないので単行本も滅多に出ないですよね。残念。

36巻で一番キタ台詞

強くなろうとあがくものが一人でもいると 何もしない自分がみじめだもんな

田植えがうまくいかず、あがく武蔵に村人が目障りだと言い放つ。それを聞いた伊織が父親からの受け売りを話す。

惨めな自分を見ないように、頑張る人を嘲笑い、あまつさえ足を引っ張ろうとするものまでいる世の中。頑張る人がみんな報われる世の中なんてありえないですが、せめて頑張る人は応援されるような日本であってほしいですね。