鋼の錬金術師って創造性がスゴい

何度か読み返してしまうマンガってありますね。鋼の錬金術も何度も読んでしまう漫画です。全く新しいジャンルで、もう誰も真似のできないジャンル。まさしくオンリーワンの漫画ですね。

等価交換であらゆるものを創造するのですが神様ではないので必ず対価が必要。どうやってこのマンガが生まれたのか?発想力や想像力がすごいと改めて感心しますね。

第1話で死んだ人を生き返らせようとした主人公たちと、同じように死んだ人を生き返らせたい登場人物との掛け合い。身近な人が死んだとき、その人が愛する人であればあるほど、誰しもが生き返りを願うでしょう。でも、それは禁忌でしかないことを誰も知らないんですよね。

主人公たちは、それを知った時に、手足や体を失い、魂だけが残ったりした末に学んだのですが、死んだ人を生き返えらせることを心の拠り所にするものは、それが失われたときの絶望にどう向き合えば良いのか葛藤します。

これから何にすがって生きていけばいいのかと絶望する女性に主人公は

そんなことは自分で考えろ 立って歩け 前へ進め あんたには立派な足があるじゃないか

自分たちは手足を失わなければ知り得なかったことを、五体満足で理解できたこと前向きに受け入れろ諭します。

深いお話が多いのですが、コミックガンガンに連載されていたので、始めの頃の主な読者は小学生たち。お話の深さよりも錬金術でガンガン戦う姿がカッコよくうつって人気が出たんでしょうね。いまは大人も絶賛する漫画ですね。