女のいない男たち 独立器官 感想

正直、渡会医師は自業自得なのでは?面倒な関係を避けるために、既婚者や恋人のいる女性との逢瀬を存分に楽しみ尽くした挙句の非業の死。正直、同情の余地がないような気もするが、女性という生き物が、平気で嘘をつくことができるのは、そういうコトなのだというタイトルには非常に説得力を感じた。

ボクが離婚したタイミングで発売された「女のいない男たち」

小説を読むのが何十年ぶりかという漫画オタクの、小説を読んだ感想。独立器官


村上春樹さんの久しぶりの短編小説集ということで、書店を見かけると、売上の1位か2位に、だいたい置かれていますね。タイトルに共感して購入する人も少なからずいると思うのですが、実際に同じような体験をしている人にとっては、読み進めるのが辛い場面が何度も出てきます。

「独立器官」に登場する渡会医師は、ようは遊び人。いろいろ理由をつけても、結局は人のモノ(彼女?奥さん?)を寝取っている。まったく罪の意識もなく。

そして、渡会医師の心を奪った女性は、恐ろしいこと(?)に夫と子供と、渡会医師をを裏切り、第三の男と駆け落ち・・

救いようのない話ですが、もしかすると、その女性は、第3の男と一緒に、どこか知らないところで幸せに暮らしているのでしょうか。それならば少しは納得もできるのですが。

男性は浮気がバレやすい。女性は平気で裏切る、嘘をついてもバレにくい。そういうことかとストンと胸に降りた。女性は、そういう独立器官を持っているのだと。男は嘘を突き通せないが、女は嘘を突き通す。

こんな話を物語としてなら面白いけど、現実の世界でも体験したなら、もう女性のことなんて信じられないですよね。

まあ、女性に限らず、人間は嘘もつくし浮気もするから、渡会医師を自業自得の死と突き放すのは酷かな。自分も裏切られて、死にたいとまでは思わないが、痛みを伴った時間を過ごしたことがあるから。

関連記事

女のいない男たち イエスタデイ 感想

女のいない男たち ドライブ・マイ・カー 感想