飲食店で働いていると、色々な人に会います。お金持ちもそうでない人も、意外と同じようなところで食事しているものだなと思うと同時に、なんとなくその両者に特徴があるような気がしました。
お金持ちは必要か必要じゃないかで判断し、そうでない人は損か得かで判断する。お金持ちは満足したか満足できなかったかで判断し、そうでない人は値段が高いか安いかで判断する。
これは経験上、ほぼ間違いないと思います。
飲食店じゃなくてもスーパーでも同じような行動をしますよね。
お金持ちは安売りをしていても必要ないものは買いませんが、そうでない人は安いから買わないと損な気分になって、おもわず必要もないのに購入したり。
経営者として、お客様に聞かれて困る質問の一つが「どちらが得ですか?」と「どちらが美味しいですか?」
この二つは似ていて、どちらも損得ないんですよね。なぜなら、その人に必要なものや、好きなものが得だったり、美味しいものであって、それを訪ねてくること自体おかしい気もしながら、そこはにこやかに「お客様のお好み次第です」と答えるのが精一杯。でも、もうこの質問はうんざり。
お金がないと心まで貧しくなるのかといえば、必ずしもそうとは言えないですが、どちらが損か、どちらが得かばかりを考えていたら、それはやはり心が貧しいと他人からは映るかもしれないですね。